「見た目が90年代」のサイトこそ、
最強の参考書である説
この検索エンジンを使って検索していると、たまに「タイムスリップしたんか?」と思うようなサイトに出会うことがあります。
背景が灰色一色、リンクが青と紫のアンダーラインのみ、左側にフレーム(!)、そしてスマホ対応なんて知ったこっちゃない文字の小ささ。
Webデザイナーが見たら卒倒しそうな、いわゆる「古き良きインターネット」の遺産です。
ですが、もしあなたが真剣に数学の過去問を探しているなら、こういうサイトを見つけた瞬間にガッツポーズをするべきです。
なぜなら、数学サイト界隈において「サイトのデザインレベルと、解説の質は反比例する」という謎の法則があるからです。
「PDF」ではなく「HTML」である価値
大手予備校や、最近の綺麗なサイトの多くは、解答を「PDFファイル」で配布しています。
印刷するには便利ですが、スマホで勉強するときにはこれが最大のストレスになります。
- いちいちダウンロードが必要で、ギガが減る。
- 拡大しないと読めないし、拡大すると左右にスクロールが必要。
- 「ページ内検索」ができない(これが致命的!)。
一方で、昔ながらの個人運営のまとめサイトは、解答を「テキスト(HTML)」で書いてくれています。
これが何を意味するか。
「電車の吊革につかまったまま、親指一本でスクロールして読める」ということです。
この機動力の差は計り知れません。通学時間の往復1時間、PDFを開くのが億劫でSNSを見て終わるか、HTMLの解答をサクサク読んで1問理解するか。1年後には巨大な差になります。
数式表示へのこだわり
さらにマニアックな話をすると、古いサイトの管理人は、数式の表示に並々ならぬこだわりを持っています。
昔は `MathJax` のような便利な数式表示ツールが重かったため、
「∫(インテグラル)」や「√(ルート)」を駆使して、テキストだけで数式を表現する職人芸を持ったサイトが多く存在しました。
一見すると読みづらそうですが、慣れるとこれが一番速く読めるんです。
画像データの読み込みを待つ必要もなく、瞬時に式変形が目に飛び込んでくる。
「見た目の美しさ」よりも「情報の伝達速度」を優先した、ある意味で非常に理系的なUI(ユーザーインターフェース)だと言えます。
「更新が止まっている」=「完成されている」
また、こうしたサイトは数年前に更新が止まっていることも多いです。
「情報が古いからダメだ」と切り捨てるのは早計です。
数学(特に大学入試数学)において、情報の鮮度はそれほど重要ではありません。
1995年の京大の問題は、今も変わらず良問であり、その解説は永遠に有効です。
更新が止まっているのは、管理人が飽きたからではなく、「必要な過去問はすべて網羅しきったから、これ以上足すものがない」という、サグラダ・ファミリア完成のお知らせかもしれません。
それは放置された廃墟ではなく、完成された図書館なのです。
宝探しを楽しもう
当サイトの検索結果には、そんな「無骨だけど栄養満点」なサイトがたくさん表示されます。
今風のSEO対策された「いかがでしたか?」系ブログに疲れたら、ぜひこのデジタルの古書街を歩いてみてください。
そこには、広告もポップアップも出てこない、純粋な「数式と論理」だけの静かな空間が広がっています。