「たった一人で20年分」解き続ける
管理人の狂気(褒め言葉)に救われる話
この検索エンジンを作っていて、そして自分自身も受験生時代にお世話になって、常々思うことがあります。
世の中には「良い意味で頭のおかしい人」がいるな、と。
想像してみてください。東大、京大、東工大、阪大……。主要な難関大の入試数学を、1990年代から最新年度まで、たった一人ですべて解き、解説を書き、HTMLで綺麗に整形して公開し続けているサイトの管理人を。
これ、仕事じゃないんですよ。いや、多少のアフィリエイト収入はあるかもしれませんが、時給換算したら最低賃金を余裕で割るような作業量です。それを「趣味」の一言で片付けて、淡々と更新し続ける。
この検索エンジンは、そんな「個人の執念(あるいは狂気)」によって作られたまとめサイトを、最優先で表示するように調整しています。
なぜ「大手」より「個人」なのか?
「でも、情報の信頼性は大手予備校の方が上じゃない?」
そう思うかもしれません。確かに、誤植の少なさや解答の「正しさ」で言えば、校正チームがいる予備校が最強です。
しかし、学習効果という点では、私は個人のまとめサイトに軍配を上げます。
最大の理由は「思考の一貫性(スタイル)」です。
予備校の解答は「担当者ガチャ」である
予備校の解答速報は、年度によって、あるいは大問によって担当する講師が違います。
去年は「ベクトル推し」の先生が書いていたのに、今年は「幾何推し」の先生が書いている、なんてことがザラにあります。
これだと、過去問を10年分縦に解いていったときに、「解法の方針」がブレてしまうんです。
「あれ、このパターンのときはベクトルで行くんじゃなかったの?」と混乱する原因になります。
個人のサイトは「一人の師匠」である
一方で、個人のまとめサイトは、基本的に「管理人一人」が解いています。
これが何を意味するか。
20年前の問題だろうが昨日の問題だろうが、「その人が得意とする勝ちパターン」が一貫しているのです。
「この管理人は、空間図形が出たら絶対に座標設定をして計算でねじ伏せるタイプだな」
「このサイトの人は、整数問題でmod(合同式)を多用するクセがあるな」
読み続けていると、そういう「管理人の癖」が見えてきます。
それはつまり、「一人の達人の思考プロセス」を丸ごとインストールできるということです。
コロコロ変わる担当者の解答をつまみ食いするより、一人の信頼できる「Web上の師匠」を見つけて、その人の解法を徹底的に真似る。これが、独学で数学を伸ばす最短ルートだと私は確信しています。
「行間」を埋めてくれる優しさ
もう一つ、個人サイトの大きな魅力は「行間」の優しさです。
プロの数学者が書く解答は、あまりにも流麗すぎて、「え、なんでこの式変形したん?」「そこ、自明か?」と置いてけぼりを食らうことがあります。(数学書あるあるですね)
ですが、個人のまとめサイトを運営している方の多くは、元々は数学に苦労した経験があったり、あるいは現役の塾講師だったりします。
だからこそ、受験生が詰まりそうなポイントで、
- 「※ここは相加相乗平均を使うための布石です」
- 「※この発想は試験場では厳しいので、別解のほうが現実的です」
といった、血の通った注釈を入れてくれています。
この「注釈」こそが、サイトの価値そのものと言っても過言ではありません。
自分に合う「推しサイト」を見つけよう
当検索エンジンでは、そういった「良質な狂気」を持つサイトがたくさんヒットします。
いくつか開いてみて、デザインの好みや解説の相性を比べてみてください。
「あ、この人の解説、なんかスッと入ってくるな」
そう思えるサイトに出会えたら、もうこっちのものです。そのサイトをブックマークして、スマホのホーム画面に置いて、受験が終わるまで心中するつもりで使い倒してください。
それが、合格への一番の近道になるはずです。